オーロラより美しい(?)七色に輝く滝の写真が幻想的
カメラには長時間露光という機能がついており、シャッターを長い間開けっ放しにしておくことで月明かり程度の暗闇でも撮影が可能になります。
今回はその機能を使って撮った滝の写真があまりにも美しかったので長時間露光の解説と一緒に紹介します。
Sean LenzとKristoffer Abildgaardの共同作品である写真シリーズ“Neon Waterfalls”は約30秒〜7分シャッターを開け放しで蛍光スティックが滝を流れる様子を撮影しました。
よくアイドルなどのライブで使われるカラフルに発光するライトを使うことで、ふつうの滝がまるで真夜中にかかった虹のように表現されています。
綺麗なのはいいんだけど、蛍光の液体をたれ流して環境によくないのでは?と思った方もいるかと思いますが、
液体はスティックの中に入った状態で流し、終わった後に回収しているとのことでした。
via Long Exposure Neon Waterfalls
意外な写真が撮れる長時間露光。初心者でも最低限、三脚さえあれば簡単に長時間露光撮影ができるので、その撮り方について簡単に説明してみます。
長時間露出を撮影するときには3つのポイントがあります。
- 三脚を使用する。
- レリーズを使用する。
- ノイズ対策をする。
①三脚を使用する
ほぼこれできまりです。逆にこれがないと話になりません。
カメラやレンズに手ぶれ補正機能があったとしても全く意味がないので必ず三脚にセットして撮影してください。
②レリーズを使用する
レリーズはカメラに触れずにシャッターの開閉ができるリモコンみたいなものです。シャッターを押す時にどうしても上下に手ブレしてしまうのでリモコンがあった方が便利でしょう。デジカメでもタイマーで2秒後にシャッターを押してくれる機能があるのでそちらを使ってもよいかと思います。
星を撮影する時は30秒以上の長時間露出をするのでレリーズで露光時間を調節する必要があります。
レリーズを使用する時はシャッター速度は「BULB」モードにします。「BULB」モードはシャッターボタンを押している間ずっとシャッターが開きっぱなしになります。
③ノイズ対策をする
デジタルカメラは露光時間が長くなれば長くなるほどノイズが発生しやすくなります。(ノイズはよくケータイカメラを使って暗い所で撮影すると出てくるザラザラした砂嵐のようなもの)
なので、できるだけ低感度で撮影してください。
ISO感度は100~400くらいに抑えたほうがいいと思います。
そして、できるならRAWで撮影しPhotoshopなどでノイズを除去してください。CS5以上だとノイズ除去機能が大幅にアップしているのでかなり便利です。以下の説明が分かりやすいかと。
ちなみに15時間露光して星空を撮るとこんな感じになります。
ホタルの群れはこんな感じ。
それから意外と面白いのが花火。
人間の目では気づかない一瞬の光でも写真におさめると意外な姿が見れるかもしれません。
ぜひ長時間露光ためしてみてください。