筆ではなく指で描かれたアイリス・スコットの鮮やかな印象派絵画
油絵と言ったらふつうはキャンバスと筆と絵の具で描くものですが、アイリス・スコットはあえて指で描くことで、独特で印象的な絵画表現をおこなっているオイルフィンガーペインターというアーティストです。
指に直接絵の具をつけて描いているのかと思ったんですが、手術用の手袋をつけて10本指の先にそれぞれ絵の具をつけて描いています。けっこういいアイデアですよね。
筆に油絵の絵の具をつけるとべっとりついて洗うのも大変ですし、筆も意外と高いですし、筆を何種類も用意するのは費用がかかります。
そのぶんゴム手袋なら絵の具の色を変えたい時は指先をタオルで拭くか、水でちょっと洗うだけです。手術用のものを使っているということなので、より肌の感覚に近いのかと思います。
色鮮やかなものが多いので見ていてすごく楽しいです。いくつか印象に残った彼女の作品を紹介します。
Coming Down the Pike
My Thai Trainride
Sleepy Lee
The Home Place
Purple Rain
Emma Walks Lakeview
彼女が実際にオイルフィンガーペインターとして絵を描いてる動画があったのでのせておきます。
ちなみに絵の具は【ホルベイン アクア オイル】というものがお気に入りで、それしか使ってないらしいです。
映像を見てると絵を描いてるのに指先を器用に動かしているのが印象的で、まるでピアノを弾いているかのように見えますね。色と色がぶつかって、交わってカラフルな作曲の楽譜ができていくみたいな感じがします。
なんて詩的なこと言っちゃいましたが、印象派の画家はけっこう好きなので気に入りました。もしかしたらオイルフィンガーペイントというジャンルが将来歴史として有名になるなんてこともあるかもしれないです。
もっと彼女の作品が見てみたい人はサイトにいってみてください。オリジナルは4000〜6000ドルしますが、ふつうの紙のプリントなら45ドルで買えるみたいです。